• 変わらず ブレず 前へ 未来へ。

午後、読売新聞社主催の「戦争責任」を考える、
がパレスホテルで開催された。

戦争の検証などに取り組む
作家・保坂正康さんの講演に始まり、
ついで、政界・学会・マスコミで活躍する
6名のパネリストによる
パネルディスカッションが行なわれた。

パネリストは、
御厨貴(大学教授)
加藤紘一(政治家)
原口一博(政治家)
櫻井よしこ(ジャーナリスト)
牛村圭(助教授)

保坂氏を加えた各氏。

話は多岐にわたり、どれもが貴重な意見であった。
重たいテーマであるがパネリストは
けっして感情的にならず、
冷静に持論を展開していた。

以下、主な印象に残った主な意見。

●戦争を語る言葉には、
 「政治性」「思想性」が入るものだ。 
●「あの戦争」の呼び名は、
 世界各国ではほとんど「一本化」しているが、
 日本では様々な呼び名がある。
 これはいいこと。歴史観を鍛えることにつながる。
●あの戦争を「同時代史」という見方から、
 「歴史」として距離を置いて見てみたい。
●あの戦争の要因
 ①軍事が政治を壟断した。
 ②シビリアンコントロールが確立できなかった。
 ③当時の指導者が、
  同時代からは付与されていた権限も、
  歴史的には付与されていない。
●第1次大戦から
 日本も世界各国も学ばなかった。
●当時の潮流と問題点
 ①中国の民族自決の流れ
 ②統帥権が憲法より大きな権限
●大局的・客観的な
 世界の情勢を踏めて考える必要がある。
●政治・マスコミ・国民のそれぞれの責任
●昭和20年の鈴木内閣下で行なわれた
 和平工作は、あの戦争時、
 唯一成功したものだといえる。
●国際社会の中で、
 日本は一揆を起こした、
 といえるのではないか。

最後に、今の日本人が中国
・韓国とどう付き合えばいいか、
という質問に対し、
各氏は次のように答えた。

【牛村】
事実を相手に伝える。
一次資料を下に共同研究を。
【櫻井】
長い時間を掛けて話し合う。
戦後60年の日本の実績。
加害者の意識でやってきた。
この実績を誇りに思う
中国や韓国は、
これまでの60年で何をしてきたのか。
【原口】
日本は謝罪をしなくてはならない。
中国や韓国は、
民族主義と政治とを切り離すべきだ。
【加藤】
中国や韓国に頼まれたわけでもないのに、
鉄砲を持っていった。謝るべきだ。
アメリカに謝らないことと、
中国への謝罪とをごっちゃにしないことだ。
【保坂】
日本が迷惑を掛けたことは事実。
この件は私たちの世代でケリをつけたい。
次の世代は、戦後の実績を見てもらう。