• 変わらず ブレず 前へ 未来へ。

昨日(28日)夜、日経ホールで開催された、
講演会「家族のデザイン―韓国・中国・日本、それぞれの選択」
に参加した。

国立民族学博物館と日本経済新聞社が主催。
韓国・中国の家族像を専門家の観察と分析で示し、
日本も加えた3国の家族像を比較するという試み。

●韓国

NHKで放送されている「チャングム」の
監修をしている朝倉教授による。

家族の構成や家族の関係の話の後、
最近の韓国の社会や家族の変化について、
朝倉教授は以下のように述べた。

都市化…核家族化・アパート暮らし
少子化…【出生率】韓国1.16/日本:1.29
高齢化…老人自殺率はOECDで1位
海外移民…海外には700万人もの朝鮮半島の出身者

「近代化」に向かう方向は日本と同じだが、
その速度ははるかに速い、
また、韓国人は政権に余り期待せず、
個人の行動と関係が社会秩序の基本となっており、
何とか乗り切れるだろう、という考えが強い、
とのことだった。

●中国

韓助教授による話。
中国の最近の社会や家族像の変化について、
以下のように述べた。

・結婚:親が決める→当事者の意志
・男女の関係:男性優位→男女
・子作り:早密多→晩稀少
・エージング:老齢化

●シンポジウム

シンポジウムでは国立民族学博物館の館長も交え、
日韓中の3国の過去・現在の
比較を中心に話が進められた。

過去、それぞれ家族像が異なっていたが、
現在は3国とも近代化のレールの上で、
同じような傾向にある。

日本よりも韓国・中国は、
将来を心配していない傾向にある。

日本人が「場」にこだわるのに対し、
両国は個人がその場の
目的に合わせたネットワークを
単位として行動することに、
その違いが見出せるのではないか、
とのことだった。

今回参加して思ったのだが、
3国は現在、
外交上は緊張関係にある。

家族像など身近なことの比較検討から、
お互いの共通点や違いを共有することにより、
親交を深めることも、
ある種の外交として、重要な試みであると感じた。