昨日に続き、建設水道委員会の視察に参加。
本日は午前中、吹田市水道局へ。
高度浄水処理の話を中心に話を聞いた。
●高度浄水処理
高度浄水処理とは、
水道水を浄化する際、
従来の工程に加え、
新たにオゾンによる浄化などを加え、
カビ臭やトリハロメタンの低減
などに資するというもの。
吹田市では泉浄水所に高度浄水処理施設を設置。
平成6年10月に工事を開始し、
平成9年6月に竣工した。
メリット・デメリットを以下のように述べていた。
▼メリット
①カビ臭の除去
②トリハロメタンの低減
③クリプトスポルジウム不活性化
④使用薬品の低減による薬品費削減
⑤合成洗剤の農薬の除去
▼デメリット
①水質基準に新規追加項目になった臭素酸
(オゾン処理による副生成物)の管理
②オゾン発生機等設備増による動力費や維持管理費増加
●処理施設見学
泉浄水所を見学。
淀川の水がきれいになる過程を順を追って見学した。
最初の段階で、淀川の水は生臭い臭いがしたが、
「オゾン接触池」や「活性炭吸着池」を通った水は、
臭いがしなくなっていた。
最期の工程は「後塩素」「砂での濾過」である。
ここを通り、家庭に届けられる。
ここは屋根がなく、水がむき出しになってるが、
危機管理上の問題もあり、
いずれ屋根をつける予定だという。
●自己水と依存水の割合
吹田市の自己水と依存水の割合については、
自己水 43.9%
依存水 56.1% (平成16年度)
ちなみに、さいたま市は
自己水 5%
依存水 95%…県水(埼玉県)を使用
★ ★ ★
2日間にわたり、
水道事業を視察してきた。
災害時の緊急事態への対処の留意点や、
浄水の工程などを知ることができた。
今回の視察では、
さいたま市の水道部長が同行したので、
さいたま市の現状についてもいくつか聞いた。
今後の課題としては、
年々減っていく配水量に連動して
水道料金収入も下がっている。
水道料金を頻繁にあげることは
市民の理解をなかなか得にくいため、
さらにコストを削減していくことが必要と言う。
水道は、市民生活にとって
なくてはなくてはならないものだ。
事業の安定化と恒常的な効率化の努力を期待したい。
●【参考】HPアドレス