• 「猫の手貸します」
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2月7日に開会していた2月議会は、
3月16日に閉会した。
この議会、初日の恒例行事となっている所信表明を、
市長がインフルエンザにより欠席せざるを得ず、
副市長が代読するという例のない場面からはじまった。
この議会ではいくつか特筆すべき点がある。
高齢者の共助の仕組みを整える、
「安心長生き条例」は特筆すべきもの。
賛成多数で可決された。
将来のさいたま市の情勢を念頭に、
現実的な視点に立って行政、市民、
それぞれの役割分担がなされた。
それに連動し、懸案だった
敬老祝い金の段階的削減条例も可決。
年齢で一律に高齢者に一時金を負担するこの制度が、
福祉なのか疑問視され、この財源約4億円を、
介護分野などへの付け替えが求められていた。
2年前、入り口の説明不足で議会を挙げての反対の機運が高まったことを受け、担当者は市民への説明などに足を運び、
丁寧な説明を積み重ねてようやく条例成立までこぎ着けた。
この敬老祝い金をめぐる議会での攻防は、
行革がいかに困難かを示す事例であり、
後程、詳細を報告したい。
私の直接の出番は2日目の議案質疑。
公営企業会計改革や分権自治の
流れを汲んだ議案が提案されたため、
その背景などを聞いた。
私が委員を務める文教委員会、
市内小学生の学校校庭での事故死の件は、
検証委員会の報告書の説明の機会があった。
その委員会に出席した議員、
教育委員会職員の誰もが神妙に受け止めていた。
亡くなった小学生から大切な使命を授かった想いだ。
これを機に救命講習を一人でも多くの市民に普及し、
命を維持する環境づくりに励みたい。
以上の他、
新都心への病院移転の件や、
新市庁舎の検討が始める件、
市内で3人家族が孤独死していた件、
地下鉄7号線の検討では困難な方向性が示された件、
など懸案の案件が目白押しであった。
取り急ぎの報告は以上。