• 「猫の手貸します」

大災害をはじめ、4度目の市議選への挑戦など、忘れられない一年となった今年を振り返ります。
≪命の大切さを実感、東日本大震災≫
目の前の犠牲者に黙?し負傷者を救助、地元議員やボランティア団体との意見交換など、これまで3度訪問した被災地の光景は忘れられません。未曽有の大震災は、人間の限界、自然との調和など従来の発想を改める機会でもありました。この経験は、私自身の人生にも議員としての活動にも、大きな影響を与え続けています。
【訪問地】岩沼市、仙台市、南三陸町、大船渡市、気仙沼など
≪4度目の挑戦、そして市議会へ≫
今回ほど動きにくい選挙はありませんでした。大荒れの2月議会、3月11日大震災、そして原発事故…。しばらくの自問の末、自らの貢献に気持ちを切り替え選挙に臨みました。4度目の挑戦は「6位(13候補中)/4805票」として再び議会に送っていただくこととなりました。
≪無所属同士で会派「改革フォーラム」結成≫
無所属6名+「みんなの党」1名の計7名で結成した当会派は、国政政党を基盤とする4会派とは異なり、草の根の市民の想いを率直に体現する重要な役割を担っていると自負しています。幹事長に就任し、内外の調整など会派運営に神経を配ってきました。
≪最優先課題の防災対策≫
東日本大震災を受け、議会活動では最優先課題に防災対策を掲げ、市長に質してきました。特に行政機能が停止する発災直後における「共助」の取り組みを充実し、お互いの命を確保すること、ここに焦点を当てました。
 【5月臨時議会・緊急質問項目】
 ●東日本大震災の検証と見直しの作業とスケジュールについて
 ●市内で放射性物質を保有している事業所、公的な機関の大学・病院施設等で、今回の地震での安全管理の状況と把握について
 ●避難者への住宅提供の対応について
 ●避難所である学校の地盤沈下についての今後の検証方法と対応について など
 【9月定例会・代表質問項目】
 ●災害対策について
 ●「共助」の強化に向けて
  ① 避難場所運営委員会の設置数と設置率、稼動状況
  ② 災害現場経験者の積極的活用について
  ③ 中学生、高校生への防災教育の強化について
 ●震災を原因とする同時多発の災害への対策について
 ●災害時のボランティアの受け入れについて
≪原発事故≫
原発事故による放射線問題は、小さい子を持つ親たちに不安を与えています。市は積極的な測定体制を整え、市内流通の食材にも範囲は広がっています。これまでも、今後も、親たちに寄り添って不安の解消に努めます。
 【さいたま市の測定】
 ●市立のすべての学校、幼稚園・保育園・一部の放課後
  児童クラブ・公園・遊水地などで空間放射線量を測定。
 ●農産物は「市健康科学研究センター」の
  Ge(ゲルマニウム)半導体検出器により検査。
 ●以上の結果はすべて市HP上で公開。
 ●各区での放射線測定機器の貸出し。
 ●今後も食品の内部被曝に留意し、
  検査体制は拡充していく予定。
≪一進一退の行政改革≫
支出削減のための行政改革を、清水市長は最優先で取り組んできました。が、市民の声を背景に議会でも反対の声が根強く一進一退。結果を残すためにも、体系的な選択と集中の構想を前提とし、市民に痛みが伴うことから納得を得るための丁寧な説明や、市民の声を受け止める姿勢が必要です。
≪ノーマライゼーションの街に≫
2月議会で成立したノーマライゼーション条例に続き、12月議会では「障害者福祉法の成立を求める意見書」が可決。障害者の社会参加は、今後も継続して取り組むべき課題であり、関係団体や担当課任せにするのではなく、まずは私たちの意識の壁を取り払う環境作りが必要です。