• 変わらず ブレず 前へ 未来へ。

国会において、
事業仕分け(以下「仕分け」)が行なわれるという。
おさらいをしておくと。
民主党政権誕生後に行なわれ注目を集めた仕分けは、
内閣の「行政刷新会議」の主催で行われたものである。
つまり「行政」の実施ということとなる。
これに対し、今回の国会による仕分けは、
「議会」が行なうもの。
行政改革を政府任せにせず、
議会が自らやろうという試みである。
国・地方を問わず、国会・自治体議会は、
「支持基盤への利益誘導」を旨とする政治家の集合体、
という性格を帯びている。
「議会は全体への奉仕の機関」
と教科書で学んだはずだが実態は異なる。
選挙のときに支持された組織や団体、支持者
との関係の延長に個々の議員の言動が位置するのが現状。
この議員の集合体が議会である。
つまり「マクロ」ではなく「ミクロ」の集合体だ。
ミクロの集合体が、お互いの権益を守る意識から、
公共の支出を拡大や現状維持の要求を繰り返すものの、
自分の支持基盤のサービスが廃止・削減されないよう、
そしてその既得権益が守られるよう、
議員たちは体を張るのである。
TPPの議論を見ていればわかりやすい。
この「ミクロの意集合体」的体質を
返上しようというメッセージが、
今回の国会による仕分けの実施に垣間見えることから、
私は注目しているのである。
公開の場で仕分ける場合、議員は、
税金の無駄遣いを厳しくチェックする層と、
自分の支持基盤との間で板ばさみになる。
仕分けに係わることにより、
全体を視野に入れた決断を要請されるのである。
今回の仕分けには政権党の民主党だけではなく、
自民党議員もいるし、
仕分けの経験豊富な仕分け人も名を連ねている。
大いに注目したい。