• 「猫の手貸します」
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逢坂誠二氏(総務大臣政務官・衆議院議員)を講師に、話を聞いた。主催は若手市議の会である。
以下、その抜粋を記す。はっきりとした物言いは、その言説に自信がある証拠である。若手市議たちは聞き入っていた。
日本政治混迷の原因は国造りの理念のなさだ。これまでは、その時代ごとに、富国強兵、所得倍増計画、西側陣営として経済成長路線を生きていく、等明確な理念があった。
1980年代半ば転換点
、プラザ合意。当時の日本は、中国的な位置付けだった円は強かったが、プラザ合意でレートを変えられ、ソビエト崩壊、冷戦構造崩壊。しかし、この重要な時代に、日本は、経済、外交、内政の変化の中、外交や内政の方向性に、どんな国を目指すのかの議論がなかった。
民主主義とは、物事が決まるprocessを、納得合意できること。ここが胆。世の中に多様な意見があることを認めることが出発点。議論するとは知恵を絞ることだ。
解決方法が見えるかもしれない。プロセスの丁寧さがないのが日本の課題。目指すべき方向に向かうことは、市民の信頼なくして実現し得ない。
自治の現場。本当に大事だと思われているのか。建前ではないのか。自治の現場の取り組みとは、地域の課題であると共に、国をつくる礎である。これまでは日本の自治は、団体自治に力点があった。役所の権限に力点をおいてきたしかし、これからは住民自治をどう元気にしていくか、だ。議会に関する関心を高めてもらう。議会が柔軟で住民に分かりやすい議論を。議会の自由度を高めること。議会のやり方は自由だ。