• 「猫の手貸します」

気仙沼を訪問。
5月の連休時に続き、
再び訪問し、NGO団体NICCOの統括役、
桑野さんより被災地の案内を
いただきながら話を聞いた。
被災地はひどい被害状況にかわりないが、
2回目の前回訪問時の「50日後」に比べ、
今回の「80日後」は、町中に人の姿が目立ち、
瓦礫撤去も進んでいる様子だった。
陸に上げられた船を、
巨大なサルベージ船が引き上げ、
海に戻す作業が着々と進められていた。
道路もだいぶ回復しており、
瓦礫も分別されてきている。
地面が見えてきた。
避難所については、
前回訪問した市民会館に近接する
小学校体育館を訪問。
どのように避難者の自立する環境を整えていくのか、
といった課題が見えてきた。
具体的な問題として、
仮設住宅に抽選で当たったが、
避難所から出ることをちゅうちょする住民も少なくないという。
小学校という性格上、学校生活での
子供たちの使用も念頭にいれなければならない。
追い出すことはできないし、難しい課題である。
気仙沼では経営者たちが自ら立ち上がった。
プレハブを建設し、仕事を始めている。
ここに来るまでのと地区分がなかなか進まない、
という問題も生じた。
行政の役割だが、行政がなかなか決定できなかったという。
このいかに早く地域経済を復興に結び付けるかというのは、
重要であり、それゆえに大きな課題でもある。
NGOの桑野さんは、まだしばらく現地にいるという。
こうしたボランティアの地に根を張った活動も、
現地の人々に勇気を与えているに違いない。