• 「猫の手貸します」

a84181fe.jpgその西郷南洲翁のことを上回るほど印象に残ったのは、南洲の銅像の横でひっそりと佇む彰義隊の墓。幕末から維新にかけて、激しい幕府側と新政府側の攻防が繰り広げられる。幕府側が不利と解っていながら、彰義隊の若き志士たちは上野山に立て篭もり、大村益次郎率いる新政府側と命を賭けた戦いを繰り広げるのでした。確かほとんどがここで亡くなったのではなかったかと思います。戦争を美化する意図はありませんが、何か、その熱い想い、それも「やむにやまれぬ」想いを見出だすのでした。手塚治虫の漫画「陽だまりの樹」に描かれた主人公の伊武谷万次郎は、この山で亡くなったはずです。合掌。