• 「猫の手貸します」

歴史的な結果となった都議選。

まだ開票の最中であるが、
考えを記しておきたい。

予想していたとはいえ、
民主の圧勝だ。

私が応援に駆け付けた候補のうち、
現時点では、
小金井の西岡候補(民主)は
「当確」がでた。

また、杉並の早坂候補にも当確が出た。

残る中野の高橋候補が気がかりだ。

「民主の風」。
風という生易しいものではない。
「嵐」のようだ。

この都議選の応援に出向いた際、
特徴的な現象を目にした。

自民2人の候補者の遊説中。

一般市民が近づいてきた。
ツバキを吐きかける。
もしくはどなり声を投げかけていく。

こんな光景を目の当たりにした。

自民党への「嫌悪感」「退場宣告」。

それでも嫌悪感を態度で示す人は少数だ。
都民の無党派層の気持ちを
代弁している行為だったのかもしれない。

また、「大物」と呼ばれる自民党幹部の応援演説。

この内容には、
私が聞いていても、
大きな違和感を感じた。

幹部の一人による民主党の批判が始まった。
それも鳩山党首の献金問題を、
ことさら声高に叫んでいた。

「なぜ、かずちかの選挙に
 自分の選挙を持ち込むのか」
そんな憤りとともに、
「確かに問題だが、
 自民党の議員に
 これを言う資格があるのだろうか」
と疑問に思った。

話している内容は、
何ら心を打たない。

これを聞いていた人からは、
「これじゃあ票が逃げるよ」
こんな声も聞かれた。

むしろ政治家ではない人の演説のほうが
心を打つほどだった。

かくして、
今回の都議選は歴史的な選挙と相成った。

さらには。

ついさっきの報道によれば、
この期に及んで、
幹部がいまだ「総理に責任はない」
という趣旨の発言をしている。

このまま衆議院選を迎えれば、
間違いなく民主党政権が誕生するだろう。

「自民党政治の終焉」。

細川政権誕生は
「終わりの始まり」だったといえる。

その総仕上げの時が、
いよいよ近づいている。

そんな印象の時代の空気を感じている。

振り子は常に振れているのだ。

森首相の時に
大きく民主に振れていた振り子は、
小泉首相の誕生で自民に戻ってきた。

その後、小さな動きはあったものの、
郵政解散の選挙では、
一気に振り子が小泉首相に振れた。

このときの空気。

今度は、民主党に向かって
そっくり今回の都議選や
近く実施される衆議院選挙に
現われるのだろう。

振り子はますます民主党に触れている。

日本の政治は、
後世の教科書に記載されるような、
歴史的な時期を迎えている。

民主が勝ったら安泰か、といえば、
それこそ本格的な混沌する時期を
日本が迎えると考えている。

民主党が政権を取れば、
今度は、この振り子は、
民主から離れていく。

今まで好意的だった世論も野党的になる。

以上のことを記した上で、
まだ衆議院選挙が終わっていない段階なのに、
時期尚早だ、と思ったので、このあたりで終わりたい。

ただ、私たちは、
こんな大きな混沌の入口に立っている。