• 「猫の手貸します」

さいたま市議会にとって、
画期的な一日だったと思う。

4月22日。

さいたま市議会・行財政改革特別委員会は、
「事業仕分け」の研修を行なった。

2年越しの構想がようやく形になった。

事業仕分けについては、
当ブログでたびたび取り上げてきたが、
独立系シンクタンク『構想日本』
が進めている「行政改革の切り札」
といわれるものだ。

詳しくは、
構想日本HP

今回はあくまでも「研修」という位置づけ。

構想日本より2人の講師を招き、
講義を受けながら試行的に実施をした。

「研修」といっても、
実際に議員が
●仕分け人
●コーディネーター

となって
●「市民まつり」「区民まつり(10区)」
●「保養施設(4施設)」

について仕分け作業を行なった。

試行的な試みだったが、
本番さながらであり、
説明は、
事業を所管する行政職員が担当した。

●委員会が主催で実施
●仕分け人・コーディネータがすべて議員
●同種の事業を一括して議論

この点が他に例を見ない点だ。

かなりの緊張感をもって、
各委員が行政職員と議論を深めた。

本格実施さながらの
議論が展開されたものと思う。

本格実施ではなく研修であるため、
「全国で一番最初に実施した」
とまでは言えないが、
議会主催の先駆けとしても、
そして議会改革の一環としても
意義ある試みだった。

次の機会につなげていきたい。

       ★

「事業仕分け」との出会いは、
議員のネットワークの誘いで参加した
横浜市での作業だった。

選択された事業について、
外部の人間が班を構成し
ある事業について、
担当職員に質問をし、
お互いに議論する。

最終的に、
その事業の「要」「不要」や
改善方法などを意思表示して、
多数を占める項目がその班の判断となる。

この時。

議会にて議員こそが、
これを行なわなくてはならない。

さらには、
これほど詳細なチェックを
してこなかった自分への反省。

こんなことを実感した。

以来、さいたま市での還元を念頭に、
傍聴をさせていただき、
さらには数度、
仕分け人としても参加させていただいた。

さいたま市議会での開催に向けて、
行政改革特別委員会では、
委員長や他の委員とともに
準備を積み重ねてきたことが、
今回の実施につながったものだ。

ところで。

さいたま市議会での実施に至るまで、
多くの関係者の協力を得た。

ここで改めて感謝したい。

議会基本条例の議論が続いているが、
その一方の改革の事例として、
議会での事業仕分けの実施も名乗りを上げたい。

さいたま市議会は、
「機能する議会」への端緒に立った、
と思っている。