• 「猫の手貸します」

親しい方が亡くなった。
私の所属する空手道場の師匠の奥様である。

10代後半から20代前半にかけての修行時代、
たびたび師匠の家に招かれては、
奥様の手料理をご馳走になった。

私が議員になった後も、
私の支援を喜んで引き受けてくださっていた。

人を決して悪く言わない。
明るく、人を支える。
押し付けがましくない。
生き方のお手本を
体現するような人であった。

私にとって、
もう一人の母親のような存在である。

恩返しの機会を失ってしまった。
せめてもの気持ちとして、
ご葬儀については、
私が中心となって取り仕切ることとなった。

業者との話から始まり、
お通夜・告別式が執り行なわれる。

そして火葬場に行ったときだった。
棺の中の奥様に最後の別れを告げる。
やがて棺は火葬のための窯に入っていく。
その時、私の体の中から込み上げてきた。

仕切り役だから、
しっかりしていなくてはならない。
しかし、涙が止まらない。
それまで、ほとんど出ていなかったのに。

これで最後のお別れだと思った。
そして奥様に優しくしていただいた、
その姿が思い出された。

ただ、涙の意味は
それだけではなかったようだ。

まだ不惑にも満たない年齢だが、
親しい方を何人か送ってきた。

そのたびに、自分の人生の残り時間も
確実に短くなってきていることを実感する。
そんなことも涙の中に含まれていた。

親しい方が亡くなるたびに、
その方のためにも
自分の人生を大切にしなければ、
と思う。

奥様のため、
という項目が、
今回新たに加わった。

       ★

6月26日(木)

●終日、自宅にて議会準備など

6月27日(金)

●午前、自宅にて議会準備など
●午後、会派研修会「議会運営について」
 講師:野村稔氏
●英国人との懇親
●空手師匠宅

6月28日(土)

●終日、空手師匠奥様の葬儀準備
 業者との打ち合わせ等

6月29日(日)

●終日、空手師匠奥様の葬儀準備
 業者との打ち合わせ等
●夜、お通夜

6月30日(月)

●午前、告別式
●午後、葬儀後処理
●夜、葬儀関係者と

7月1日(火)

●早朝、予算委員会準備
●午前、会派会議
●予算委員会・理事会
●予算委員会
●午後〜夕、予算委員会
●夜、道場にて稽古