• 「猫の手貸します」

5月31日・6月1日の2日間、
浜松市で行なわれた「事業仕分け」を傍聴した。

さいたま市議会内の行財政改革特別委員会の
視察を兼ねたものである。

事業仕分けについては、
このブログでもたびたび紹介しているが、
詳細は、この手法の産みの親である
「構想日本」のHPをご参照いただきたい。

構想日本HP

この事業仕分けだが、
行き詰まり感のある行政改革の切り札として、
また、議会の再生のツールとして、
有効性を強く感じており、
さいたま市議会を舞台にぜひ実現をしたいと考えている。

浜松市での試みは、
「浜松方式」といえるもので、
私が傍聴してきた他の自治体と比較して、
異なる様々な特徴を有していた。

これまで私が傍聴した自治体は、
横浜市(仕分け人として参加)・岡山市・久喜市・都留市。
これに続いて5つ目である。

浜松方式では、
市政モニターが仕分け人に混じり、
市民の立場でモノを言っていた姿が印象に残った。

会場の静岡文化芸術大学では、
61事業について、
3班に分かれて、
それぞれ緊張感のあるやり取りが
2日間にわたって続いた。

中には、説明者であるはずの浜松市の行政職員が、
鋭いポイントをつく仕分け人の質問に
感情をむき出しにして食って掛かる場面もあった。

この会場では、
傍聴に来た全国の知り合いに会ったが、
口々に「これは議会のやる仕事だ」
「議会で実施できたら」
などという言葉を聴いた。

そもそも
「議会でこうした試みをしてこなかったから、
 民間がやっているんだ」
という厳しい意見もあった。

さいたま市議会の行財政改革特別委員会では、
現在、この事業仕分けを取り組みの重要な柱と位置づけ、
実施に向けた検討を続けている。

今年1月には、
その準備として、
構想日本のスタッフ・伊藤氏に
講師を務めていただいている。

さいたま市議会での講演

「本筋の行政改革」への取り組みは、
選挙時の私の約束。
議会では初めてとなる
事業仕分けの実施に向けて、
引き続き精魂を込めていきたい。