• 「猫の手貸します」

3月24日、ひとり芝居「空のかあさま」を観劇した。
川口商工会議所女性会の主催。

演者は、アローンシアター主宰の谷英美さん。

「金子みすゞ」という詩人がいた。
明治・大正・昭和を生き、
26歳で自ら命を絶ったその詩人の人生を、
詩を織り交ぜながら谷さんは演じる。

詩の一字一句までを覚えることはできなかったが、
若きみすゞの感性豊かなころ、
また、結婚後の葛藤の日々、
それぞれを強く印象づけられた。

「疲れた時に読むといいですよ」とは、
芝居を終えた直後の谷さんのアドバイス。
「金子みすゞを読んでみたくなりました」と言った
私の言葉への返答だった。

谷さんは私の「心の師匠」でもある。
昨年のある会合で、
芸術を税金で行なうことの必要性について
私が質問した際、
「(芸術は)心のご飯なんです」
と応えたのが谷さんだった。

芝居を見て、その言葉の意味が、
少し理解できたような気分になった。

●アローンシアターHP