• 「猫の手貸します」

橋下市長を支持したい。
文楽協会との面会について「非公開はダメ」とした件である。
文楽協会への補助金削減問題をめぐり、
同協会が非公開を条件に
市長との面会を求める方針を決めた(7月5日共同通信)、
とのことである。
これに対し、橋下市長は、
冒頭のように異を唱えたという。
厳しい財政状況が続き、
増税が国民的議論となっている真っ只中、である。
どんな分野でも聖域なき改革は必須であり、
税金を投じるには納税者の一定の理解が必要とされる。
だから、政治家は公開の場で正々堂々、
税金の使途について納税者に示すべきであり、
橋下市長は政治家として至極当然のことをしている。
一方、同協会など文化団体をはじめ、
税金による支出を受けている主体は、
その正当性について説明する準備を怠ってはいけない。
いつでも公開の場で説明を尽くし、
政治家を通じた納税者の理解を得る姿勢を有していなければならない。
不正受給問題など生活保護行政の問題もまた、
同じ文脈で見ることができるだろう。
これからますます、
こうした税金の使途を巡る議論は注目されていくだろう。
絶えざる見直しが求められており、
それを怠ると納税者は、
政治家を通じて厳しい目を向けるのである。
私は、行政が文化の分野から
安易に撤退することには賛成できない。
民間に文化を支える力が減退している状況では、
行政がそれを支えることは大切なことだ。
あくまで各種の税金の使途について、
納税者の納得を欠く支出を良しとはしない立場である。