グアム日本語学校を訪問。
中村校長に話を聞く。
通常世界中の日本人学校では、
長期在留者、つまり後程帰国する生徒を相手にするが、
グアムでは永住者、
ずっと住み続ける子どもたちの
割合が大きいという。
永住する生徒の親たちは、
グアムの学校と私立の日本人学校を比較し
選択して入学してくる。
「身が引き締まる思いです」と校長は力強く語った。
ふと、訪問した際に考える。
私たちは日本の社会で暮らしているから、
当たり前に日本語があり、食事も人間関係も
すべて日本社会が提供してくれるのだ。
ところが、グアムに住む日本人は、
小数のマイノリティだ。
この中であえて日本語を選択し、
グアム社会における日本文化の火を消すまいと
毎日を送る人の姿に感動し胸が熱くなった。
異国の地に足を踏み入れ、
はじめて普段与えられているものの
価値や尊さに気がつく。
このためにも、旅は人生に不可欠なのだろう。