• 「猫の手貸します」

議員には、10年・15年・20年…と5年ごとに
「永年勤続表彰」の機会が提供される。
私もこの4月30日をもって「議員10年目」を迎えた。
つまり表彰の対象者となった、
しかし。
私はこの表彰を辞退した。
この辞退には何の躊躇もなかった。
誰に言われるまでもなく、自分の考えである。
私にとって、4年に一度、
選挙において市民からの付託を受けていることが、
何よりの「表彰」であるという面もある。
また。
どうも、この表彰というもの自体に、
しっくりこない面もある。
議員が長く続けることがいいことなのかどうか。
この点も疑問が残る
もちろん長く議員を続けていても、
いや、長く続けているからこそ見識ある議員も存在している。
ただ、議員が長く続けることに対し、
企業が行っているのと同じような永年勤続の表彰を受けるのは、
何か違和感がある。
議員活動は期間よりも質の面を重視したいものだ。
そして表彰する人が、市長や市議会議長会の会長
ということなのだろうが、これも何かしっくりこない。
議員はだれから評価されるものなのか。
これは選挙での評価が何よりのものであるし、
議会での活動は、あくまでやって当たり前のことであり、
期間で評価をされる性格のものではない、と考えている。
以上について、表彰される人を批判するつもりはない。
考えが異なる、というところで留めておきたい。
あくまで私自身の基本姿勢に基づき辞退したものである。